サークル紹介


 私たち、法政大学市ヶ谷鉄道研究会(Hosei University Railfun Club at Ichigaya)について紹介します。

 市ヶ谷鉄道研究会は鉄道好きな学生が集まるサークルです。…って、それじゃ当然ですね。
 鉄道ファンと一概に言っても、その対象とする分野は非常に幅広いです。会員はみな様々な専門分野を持っています。この文章を書いている私もうまく紹介しきることはできないのですが、一例として、模型のジオラマやレイアウトを作成し、そこに好きな車両を走らせることを楽しむ会員、景色や見晴らしのいい場所に出向いて列車の走行写真をいかに上手に撮るかに闘志を燃やす会員、列車の走行音や駅の発車メロディなど、鉄道にまつわる「音」を録音したり聞いたりして楽しむ会員、路線ごとのダイヤを解析してその路線の特性を考察したり、より便利なダイヤを提言することに生きがいを感じる会員、日頃何気なく乗っている通勤電車の、車両ごとの細かな造りの違いを見つけて喜ぶ会員、さらにはもはや鉄道を飛び越えてバスに夢中な会員など…。好きな車両一つ聞いても、古い車両、新しい車両、地下鉄、新幹線、路面電車、機関車、貨車、(バス?)と、本当に十人十色です。

 これを聞くと、すでに知識がある人でないと入っていけない気がして、「うっ、そんなに詳しくないよ~」という人には敷居が高いように思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
 例えば一日に数本しか来ないようなローカル線に乗って、車窓に広がる自然を眺めたり、その土地の人との交流を楽しんでみたいと思ったりしませんか?そんな単純なことだって、考えようによっては立派な鉄道趣味です(「乗り鉄」とか呼んだりします)。時間を思う存分無駄遣いしてわざわざローカル線の旅に出かけるなんて、大学生しかできない贅沢です。用もないのにふっと電車に乗りに行って、ただそれだけで楽しめるようになったら、もうあなたは立派な鉄道ファンの一員です。

 鉄道ファンは個人で趣味活動をすることが多いのですが、そんな中で鉄道研究会が果たしている役割というと、「会員の趣味活動を支援する」ということだと思います。たとえば会費で高額な模型の車両やストラクチャーを揃えたり、個人ではやりにくい列車の貸切を企画したり、珍しい列車の情報を共有したり、雑誌のバックナンバーをはじめとする多くの資料が置いてあることなど、意外とたくさんあります。普通の人だと意味不明な話をしようとしても、ここの会員なら理解してもらえるというのも挙げていいかもしれませんね。

 ここまでは鉄道研究会がどのようなものなのか、大まかに捉えてもらうための紹介をしてきました。ここから先は、FAQ形式で、鉄道研究会の中身にあたる部分を紹介していきます。

Q:どんな活動・行事があるのですか?


A:会員たちはその特性から個人プレーに走ることが多く、サークルとして何らかの形となる活動を行うことは実はあまりありません。2月に発行された「サークル年鑑」を読んで他のサークルと比べれば、そのことがよく分かると思います。良くも悪くも自由です。個人の好みを尊重しています。
 よって普段何をやっているのかと聞かれると返事に非常に困ります。長期会議室に集まって話をしているのが常で、その話の内容も世間話に飛ぶことが多いです。会員の専門分野があまりに分散しているので、共通で話せる話題となると少ないのが理由です。
 ただ、多くの会員が参加する定例化した行事もあるので、それらを紹介します。
 まず分かりやすいのが部会です。常会とか例会とか臨時会とか、いろいろな種類があるのですが、月に一回ぐらいは真面目に話をしようよ(?)ということで、以下に紹介する行事の詳細などを決める場です。
 4月は新入生を交えて外濠公園で花見をやったり、教室を借りて模型のレイアウトを敷き、運転会を開きます。また車庫見学や旅行など形態は色々ですが、必ず企画をやります。今年は4月19日に都電の貸し切りを行います。4月に行われる企画はすべて新入生のためのものです。新入生が費用を負担することは一切ないので、気軽に参加してください。
 次に機関誌の発行です。11月の自主法政祭にあわせて発行する「Carrier」と今あなたが手にしている「グロベン」の二種類があります。「鉄道研究会」という名目上、調査研究の結果を外部に発表するという意味合いもあります。
 「Carrier」は会員一同でテーマを決め、それに沿って記事を分担して作るものです。
 「グロベン」は不定期発行で、去年と今年は4月に発行しています。発行しない年もあります。記事は書きたい人が書き、内容も書きたい人が決めるという、鉄道研究会らしさが実によく表われる機関誌です。
 夏期休暇中は合宿をやります。合宿は年一回しかやっていません。といってもいつもの活動をどこか遠方に移すだけのことで、日中は好きなように過ごし、夜から朝まではみんなで集まってわいわい盛り上がります。
 11月の自主法政祭では、主に4月と同様の模型運転会と、会員が撮ってきた写真を展示するフォトコンテストを行います。模型鉄と撮り鉄の腕の見せ所です。
 前期の終わりや年末といった節目には他の多くのサークルと同様に飲み会をやりますが、何故か酒に弱い会員が多く、よく飲む会員はむしろ浮いた存在です。そんなわけで、会員はよく食べます。ただひたすらと。

Q:どんな会員がいるのですか?


A:鉄道ファンというと、一部では暗い、気持ち悪い、子供っぽいといったネガティブな印象をお持ちの人もいるのではないでしょうか。しかし実際のところ、約一名の困った人を除いてそのような社交性に欠ける人はおらず、実に楽しく個性あふれる人たちばかりです。論より証拠、一度いらしてみれば分かると思います。
  会員のうち約3分の2が文学部地理学科所属で、圧倒的な比率を占めています。地理学科の8つあるゼミのうち7つのゼミのゼミ生が所属し、おそらくほとんどすべての授業の情報が得られるので、地理学科生の履修に当たっての心配は一切ありません。一つのサークルでこれだけ地理学科の先輩に恵まれたサークルは他にないと自負しています。
  中にはゼミ長を務めている人や、サークルをまとめる本部員をやっている人など、本来の活動以外にもあらゆる方面で活躍し、重要な位置についている会員もいます。また2年生を中心に他のサークルと掛け持ちしている会員も多く、人脈の広さは意外とあなどれません。鉄道研究会が閉鎖的なコミュニティでないことが少しお分かりいただけたでしょうか?
  ちなみに二年前から二人の女性会員が在籍しており、女性だから入りにくい、やりにくいと感じることはないと思います。


Q:どうしてわざわざ「市ヶ谷鉄道研究会」と名乗っているのですか?

A:ご存知の通り、法政大学には市ヶ谷、小金井、多摩の3つのキャンパスがあります。鉄道研究会はこのうち市ヶ谷にあるものと小金井にあるものの2つがあるため、その区別としてキャンパス名を冠しています。もっとも、市ヶ谷キャンパス内には鉄道を対象とするサークルは他にないため、普段は「鉄道研究会」という呼称で何ら支障はありません。
  鉄道研究会に入りたいと思ったとき、どちらかを選ぶことは原則としてできません。市ヶ谷キャンパスの学生は市ヶ谷鉄道研究会、小金井キャンパスの学生は小金井鉄道研究会に入ることになります。一方多摩キャンパスの学生と、市ヶ谷の中でももともとは小金井にあった理系のデザイン工学部の学生については、自身の交通の便などを考慮してどちらかを選択することができますが、現状ではいずれの会員も市ヶ谷に所属しています。
  活動内容の同じサークルが学内に二つ存在していることに違和感を覚える人もいるかもしれません。しかしこれは施設や書類申請の上でメリットがあるからこうなっているだけのことです。決して二つのサークルが対立しているというわけではなく、多摩キャンパスやデザイン工学部の学生を奪い合っているという状況でもありません。二つの会は貸し切り列車などの大きな企画を共同で行うほか、飲み会にも相互に参加したりしています。また総会(前期と後期に1回ずつ開く一番大きな部会)も合同で行うので、そのような機会に小金井鉄道研究会の会員とも交流を深めてもらえればと思います。

Come on join us!

活動内容

これまでの様子はInformationのページにありますので、ご覧ください。

A.主な行事

●新入生歓迎会
 毎年、4月上旬に新入生を歓迎するために、外濠公園周辺でお花見を行っています。もちろん、参加費は無料です。またお酒が飲めなくてもまったく問題ありません。ここで、新入生同士そして上級生と親睦を図ります。

●新歓旅行
 ゴールデンウィークの時期に日帰りで鉄道旅行をします。2006年度は鹿島鉄道、2007年度はわたらせ渓谷鉄道、2008年度は江ノ島電鉄へ行き、2009年度は都電貸切の実施、2010年度は青梅鉄道公園へ、2011年は大宮鉄道博物館、2012年には小湊鐵道で貸切列車を走らせました。ここで、上級生とOB会員、そして新入生同士でより深く親睦をはかります。

●前期納会
 大学には前期試験などという忌々しいものが存在しやがります。嫌なことは酒を飲んだり、鉄道話に花を咲かせたりして忘れてしまいましょう!!最近は合宿の夜にやることが増えています。

●夏期合宿
 当会の2大イベントの1つです。夏休みを活用し、現地集合・現地解散で2泊3日程度の行程で行います。帰省ラッシュの落ち着いた8月の終わりから9月にかけての間で、遠方に出向くのが慣例となっており、東北、北陸、関西、中国地方あたりがこれまでの行き先となっています。
 現地集合・現地解散ということで、集合場所までいかにして妙なルートで辿り着くかを競うのも、この合宿の醍醐味です。

●自主法政祭
 当会のもう1つの大イベントです。当会では主に次の3つを行います。

・機関誌「Carrier」の発行・販売
 あるテーマを決めて、会員個人が研究した内容をまとめ、オフセット本にします。

・レイアウト
 鉄道模型(Nゲージ)のジオラマを作成し、運転展示します。

 学祭の約1ヶ月前からは、当会の活動が1年で最も忙しくなります。模型制作、学祭実行委員会へ提出する書類の作成など、はっきり言って信じられないほど大変で、普段は余裕のある当会の活動からは考えられないような忙しさに見舞われます。
 しかし、やり遂げた充実感も味わえます。

(●体育祭)
 学祭時や新入生歓迎会時はキャンパス内にビラやポスターが大量に貼られます。そのようなビラは、解禁日の朝8時、学校の門が開くと同時に早い者勝ちで貼られてゆくため、この時にはサークル対抗の体育祭のような光景を目にすることが出来ます。当会ももちろんビラ貼りを行っています。

●忘年会
 「今年あった嫌なことを忘れてしまえ!」ということで、飲みまくったり、食べまくったりします。前期納会と趣旨はほぼ同じです。模型運転会も行ったりします。

●追いコン
 4年間の恩を仇で返す追い出しコンパで、当会では1泊2日の合宿形式で実施しています。当会に身を置いて大学生活を送った卒業生が化けて出ないことを願い、関東近隣で行われるのが慣例です。


B.その他の活動

通常の活動
 当会では、特に決まった活動日や活動時間を設けてはいません。会員は好きな時に自由に長期会議室に出入りしています。

部会及び例会
 毎週月曜日昼休みに部会、毎月一回土曜日に例会を開いています。例会はその月にやることを決めますので、極力参加が望ましいです。

有志ツアー
 会員の発案による突発的な行事です。参加は完全に任意です。(例;大宮工場見学など)



ロゴマークについて

 このロゴマークは、2008年1月1日付けで「法政大学市ヶ谷鉄道研究会」へと名称を変更するのにあたり、「新しいロゴマークを作ろう」ということで、会員の一人がデザインしたものです。「HRCI」とは、会の英語名である「Hosei Rail Fan Club at Ichigaya」の頭文字をとったものです。ちなみに、文字のオレンジと青の色は法政大学のスクールカラーを表しています。

 ロゴマーク製作者の話 ←このロゴができるまでの知られざる現場が明らかに!?



機関誌について

 私たち、法政大学市ヶ谷鉄道研究会では、毎年、機関誌『Carrier』と会内誌『グロベン』の2つの機関誌を発行しています。

●『Carrier』
 私たちの1年間の活動の中でも、最も力が入っています。会員全員で話し合って、ある1つのテーマを決めて、会員個人が研究した内容をまとめる場合もあれば、会員各々が好きな分野を研究して、それぞれの個性を思う存分に発揮できる「自由テーマ号」の場合もあります。

 『Carrier』はオフセット本の形式で、11月の自主法政祭や、毎年夏と冬に開催されるコミックマーケット(通称:コミケ)にて有料頒布します。

 年に1回の発行で、現在までに67号が発行されています。最近のテーマといたしましては以下の通りです。

2004年:京王電鉄
2005年:京浜急行電鉄
2006年:小田急電鉄
2007年:京成電鉄
2008年:東京快適移動図鑑(東京の地下鉄がメインの内容)
2009年:東京急行電鉄
2010年:東武鉄道
2011年:自由テーマ号
2012年:首都圏混雑状況独自調査

●『グロベン』
 『グロベン』は基本的に、会員各々が好きな分野を自由に研究して、それぞれの個性を思う存分に発揮できる「自由テーマ号」となっています。年に1~2回、4月の新入生歓迎期間や11月の自主法政祭に合わせて発行します。

 『グロベン』はコピー本の形式で、春の新入生歓迎期間や、11月の自主法政祭で無料配布したり、毎年夏と冬に開催されるコミケで有料頒布します。

 『Carrier』と比べてかなり自由度が高いため、いろいろなテーマがあり(例えば、車両の研究、貨物列車、乗ってきた鉄道の研究、旅行記など)、内容も密度もかなり濃いものとなっています(中には、内容が濃すぎて、かなりマニアックな記事もありますが・・・)。


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